日本では電子マネーやQRコード決済が普及しており、日常生活で現金を使わないことが一般的になっている。リャマもクレジットカードやモバイル決済アプリを使用して、ほとんど現金を使わない生活を送っている。
今回タイを旅行した際に、現地のキャッシュレス事情について調査した結果をお伝えする。
タイでキャッシュレス生活は可能か?
結論として、2024年8月時点でタイで完全なキャッシュレス生活を送るのは難しい。
特に、バンコクやパタヤなどの観光都市でも、屋台や小規模なお土産屋ではクレジットカードやQRコード決済が利用できないことが多い。
大都市の一部ではクレジットカードやQRコード決済が使えるが、現金主義が根強く残っており、日本と比べるとキャッシュレスでの生活には限界がある。
クレジットカードが使える店
以下は、タイでクレジットカードが利用できる主な場所である。
- ホテル
- コンビニ(セブンイレブン等)
- MRT(一部の地下鉄のみ)
- 大型ショッピングモール
- バンコク市内のレストラン
ホテル
滞在したホテルはすべてクレジットカードに対応していたため、現金で支払う場面はなかった。高級ホテルはもちろん、中級価格帯のホテルでもクレジットカードが一般的に使える。
ただし、非常に安価な宿泊施設では現金が必要な場合があるため、事前に確認することをお勧めする。
コンビニ(セブンイレブン)
バンコクやパタヤのセブンイレブンでは、ほとんどの店舗でクレジットカードが使える。また、Apple PayなどのNFC決済にも対応しているため、利便性が高い。
ただし、地方の店舗や一部の小さなコンビニチェーンでは現金のみの対応店舗もあるため、注意が必要だ。
MRT
一部の地下鉄でクレジットカードのタッチ決済が利用できた。
交通系ICカードの感覚で利用できる。
ただ、Felica決済ではないので、SuicaやICCOCAよりは反応が悪い。
クレジットカードに対応していない路線は券売機から現金で乗車カードを購入する必要がある。
ほとんどの券売機が紙幣に対応していないので、硬貨を持っていない場合は窓口から乗車カードを購入する。
大型ショッピングモール
Terminal21やSiam Paragonなどの大型ショッピングモールでは、クレジットカードが一般的に利用できる。観光客が多く訪れ、高額な買い物が多いため、クレジットカード決済に対応している店が多い。
バンコク市内のレストラン
バンコク市内の中級以上のレストランでは、クレジットカード決済が可能な店舗が多い。
ただし、最低利用金額やクレジットカード決済時に手数料が上乗せされる場合があるため、支払い時にスタッフに確認することを勧める。
国際ブランド
タイで使いやすいクレジットカードはVISAとMasterCardである。JCBも一部店舗で利用可能だが、AMEXやDiners Clubはほとんどの場所で利用できないため、旅行にはVISAかMasterCardのクレジットカードを持参するのが安心だ。
QRコード決済
タイ国内ではQRコード決済も普及しつつある。特にタイ人向けには「PromptPay」というサービスが広く利用されているが、これは外国人旅行者には利用できない。
一方、中国人観光客向けのAlipayやWeChat Payは、バンコクの観光地やショッピングモールなどで利用可能な場所が増えている。
また、東南アジア全域で普及している「Grab」もタイで広く使われているが、GrabPayというQRコード決済に対応している店舗はまだ少ない。
ただし、Grabアプリを使ったタクシーやフードデリバリーは非常に便利で、旅行者にとっても利用価値が高い。QRコード決済としては他に「LINE Pay」も利用できるが、使える店舗は限られている。
2024年8月 タイのキャッシュレス状況まとめ
- 現金主流社会:タイでは依然として現金が主流であり、完全なキャッシュレス生活を送ることは難しい。特に屋台やローカルな店舗では現金のみが受け付けられる。
- クレジットカードの普及率:VISAやMasterCardは広く受け入れられており、特にホテルや大型ショッピングモール、中級以上のレストランで利用できる。しかし、最低利用金額や手数料に注意する必要がある。
- QRコード決済の状況:タイ人向けのPromptPayは利用できないが、観光地ではAlipayやWeChat Pay、LINE Payが使える場所も増えている。Grabのサービスは広まっているが、QRコード決済としての利用は限定的である。
このように、タイではまだ現金が主流のため、旅行者は現金とクレジットカードを併用することが推奨される。事前に支払い方法を確認し、準備をしておくことで、よりスムーズな旅行を楽しむことができるだろう。